研究課題

 私の専門は,物理化学,中でも理論化学・計算化学です.分子・物質に関する理解を深めること,分子理論と理論的な研究手法を進化させることと合わせ,応用計算によって現代社会が直面する課題の解決に貢献したいと思います.多様な課題にチャレンジする意欲ある方の参加を期待しています.

 実験で観測されているのに解釈ができていない現象,社会の安全,発展のために必要な知識やデータであるのに実験や観測では得にくいものの中に,未解明の分子過程であったり,理論が未成熟であったりと研究の種が潜んでいます.教科書に書いていない,あるいは書いてあることだけでは十分に理解できない未解決問題といったところでしょうか.

  ごく最近の研究例の頁は作成中です.以前の研究から,講義にも関連する研究を,こちら,で紹介します.

 計算を活用する分子物質科学はこの30年あまりの間に長足の進歩を遂げましたが,現代社会が直面する課題を解決するにはまだ不十分です.しかし,問題の本質を注意深く検討し既存の方法の欠点を明確化した上で,未成熟な分子理論,計算手法,ソフトウェアを進歩させ,未解明な分子過程への応用計算を行うことによって,課題解決に貢献することも可能になってきました.

 私の研究は,これまで行ってきたクラスター科学が基盤になっています.その成果を踏まえた物質科学そのものの研究もしています. また,医療を下支えする分子技術研究や環境科学研究に発展させたいと思います.

 理論の開発は,紙と鉛筆でもできます.コンピューターを活用すれば,多様な応用課題に取り組めます.自分で実験しなくとも実験,観測の専門家との交流は大事です.国内外の実験家との共同研究も行います.