大学院

 大学院では研究に取り組みます.楽しく研究しましょう.研究は,皆同じ問題の試験を受けて学習の成果をチェックするのとは異なります.一人一人別々の課題に取り組みます.解法も異なります.自分で納得し,意義を説明できる研究をしましょう.修士課程では,指導を受けながら研究を実践する力を付けます.博士課程では,独立して研究を遂行するのに必要な学識と能力を身に付けます.放送授業だけでは体験できない教員とのコミュニーケーションを通じて,研究課題に関する理解が深まることもあるでしょう.具体的な課題の解決を通じ,学んできたことを創造的に活用する術を身につけます.また,自身の研究を学問の潮流の中に位置付けることも大事になります.

修士課程の受験をお考えの方へ

 修士課程にはできるだけご希望に沿った形で受け入れられるようにしています.これは,我々のグループだけでなく自然環境科学プログラム全般に言えることだと思います.ただし,研究内容によっては,指導を客員の先生にお願いすることもあります(私の研究室では未だありません).

 入学試験には,学科筆記試験と面接があります.学科試験の準備には,学部の印刷教材が役立つでしょう.面接は,事前に提出いただいた研究計画,これまでの学習や準備状況,時間など研究実施可能性,その他をお聞きする口頭試問です.

 研究課題を設定し,実施計画を立てることはなかなか難しいと思います.ご自身が提案することになりますが,全く自発的な課題でも,私の研究に関連する課題でも構いません.未解決問題に取り組んだり,新発見をするのでなく,これまでの学習で疑問に思っていたことについて,書籍や論文を徹底的に勉強してすっきりとわかったと言えるようになる,自分の言葉で語ることができるようになるのでもよいでしょう.勿論,いわゆる自由研究,自分だけの満足にとどまらず,後に続く方の参考となる内容が望まれます.研究を実施する過程で問題を発見し,その解決に取り組む場合もあるでしょう.議論の中から,課題を発見することは,研究の第一歩,大事な研究能力です.

 修士課程で自分は変わったといえるのが理想です.卒業研究のページにも書きましたが,放送大学に在学されているのであれば,大学院を視野に入れた準備,助走期間として、まず卒業研究をやってからというのもいいかもしれません.その経験は,研究計画を立てるのに役立つでしょう.

 全く自発的な課題の場合,お仕事に関連する課題やすでに取り組んできた課題で,解くべき問題が具体的だと研究が進むようです.一方,私の研究に関連する課題の場合では,このサイトの研究課題のページや放送授業,印刷教材などからどんなことに興味があるのかや,準備の勉強の様子を提出書類に記述されると面接がスムーズです.

 受験のための計画を立てる上で,何を解くかとともに,どうやって解くかも考えるとよいです.「いついつまでに,この問題を解く」というのは,志としては解りますが計画にはなりません.解けるかどうかはわからないし,計画通りに進まないときに修正のしようもありませんよね.どんな図表で研究をまとめるかを考えるのがお勧めです.

 面接は試験ですが,放送大学では多くの場合卒業研究を行った研究室で大学院を受験するのとは異なりますから,面接時の会話が試験する側,受ける側の相互理解にも重要です.実際,入学後1学期目は課題,計画の具体化,練り直しに時間を費やすことがほとんどです.話し合いを重ねるうちに,希望に沿った具体的な課題を見つけることも研究の一部です.こう考えると,コミュニケーション力は重要です.あなたのやりたいことはこういうことですかと繰り返し聞かないといけないと,時間はどんどんたってしまいます .

博士課程の受験をお考えの方へ

 研究経験のない方は受け入れません.研究を行うのに十分な学力と英語力が必要です.学術論文にならないと博士の学位は取れません。そのレベルまでいくには,研究分野,内容も,私の専門に近くないと指導できません.私の研究をご理解の上,応募をお願いします.外部の先生に客員として指導をお願いすることはありません.

 修士でも博士でも,研究指導には,メール,スカイプ(TV会議),グループウェアを活用します.