卒業研究

­ 一般の大学では,講義や研究室訪問を通じて興味を持った研究をしている教員の研究指導を受けると思います。放送大学では,研究室訪問の機会はないので,放送授業,面接授業,このWebSiteに当たって私の研究の情報を集めてください.

卒業研究履修の手引き(例年6月初旬に学習センターで配布開始)も参考にしてください.学習センター所長からアドバイスをいただくのもよいかもしれません.前年のうちに申請して認められれば翌年度4月開始ですが,提出が例年11月初旬と短期間です.あれもこれも研究することは難しいでしょう.

テーマはご自身で提案されるのが原則です.私が指導できる範囲なら受け入れますし,学習センター長や私の人脈から,指導可能な先生が見つかれば客員として指導していただくこともあります.内容により,受け入れられないこともあります.幕張本部に実験施設を用意することはできません.放送大学で大学の学びを初めて経験される方にとっても,すでに学士の学位をお持ちで知識のアップデートを目的に学んでいる方にとっても,卒業研究は学んだことを活用しより深い理解に繋げる機会になることでしょう.必修ではありませんが,履修をお勧めします.

研究テーマ,問いを立てることは,問いに答えることより難しいと思います.ですので,私の研究や講義をご覧になって,これに関連することを研究してみたいと希望されれば,ぼんやりとしたままでも申請していただいて,それから課題を相談の上具体化するのが現実的でしょう.卒業研究は,具体的な課題に取り組みながら,講義で学んだことを総合,統合する,あるいは実践的に活用する経験を積む機会です.その経験を活かして,大学院修士課程で研究を深めることもできるでしょう.大学院を視野に入れた準備,助走でもよいと思います.実際,通学制でも卒業研究で指導教員からテーマをもらい,卒業研究のうちは実験など研究法を身につけながら問題を深く理解する期間で,大学院修士で進歩,成果に結びつけていくことがほとんどだと思います。ですので,卒業研究はチャレンジと捉え,申請には,文献学習を中心にして紙と鉛筆で理論の理解を深めたい,プログラムを作ってみたい ,既存のプログラムを使って応用計算をしてみたいなどのやりたいことと,こんな勉強をしてきたなど準備状況を書かれると良いでしょう.自分の得意なことと結びついているとなお良いです.一方,プログラムを作った経験がなくてプログラム作成を希望されるとその分準備勉強に時間がかかり本題になかなかいけないこともありえます.

研究場所は,自宅や職場などご自身で用意される場所です.コンピューター活用が必要な場合は,ネットワークを使って研究室のコンピュータをご利用いただけますが,場合によっては,通信用の設定のため幕張本部にお越しいただくことがあります.
私や他の学生とのコミュニケーションは,メールやskype, TV会議などを利用します.大学院生のレポート発表会が、年に2回あります.それに合わせ発表していただくのが原則です. 内容は,進捗報告と討論,アドバイスの交換です.発表準備を通した指導をし,発表会でいただいたアドバイスを元に次の発表会に向けた準備をします.発表会の間の期間は,個別指導です.来学される方もあれば,skype,mailの方もいます.それぞれのご事情に合わせてです.この過程で作るレポートを蓄積し,ゼミに合わせて再構成する作業を繰り返し,卒業論文の材料にします.